シンプルな暮らし、小さな部屋で見つけた3つの大切なこと

こんにちは、ひよこです。

社会人4年目にして、最近10畳くらいの部屋から4畳半の部屋に引越しました。

今ではボーナスを含めない月の手取りの8分の1以下の部屋に住んでいます。

「生活水準を下げる」という言葉を使いますが、部屋は狭くなっても生活の質は向上しました。

そこで今回は、部屋を小さくしてシンプルにすることで気づけた3つのことをお話ししていきます。

本当に必要なものに気づける

引越しは単純な移動ではなく、生活を再構築する良い機会になります。

今回、大きな部屋から小さな部屋への引越しによって、自分の持っている物を厳選する必要がありました。

この過程が物理的な整理だけでなく、自分を見つめ直して再発見する良い機会になりました。

モノの整理を進めるにつれて、本当の必需品って思いの外少ないことに気付かされます。

僕たちは、時に外見を飾るためなど、周囲の目を気にして、必要でないものにも囲まれて過ごしてしまっています。

また洗練されたと思う雑貨や流行の服など、一時的な満足を満たしてくれるようなものを多く持っています。

こうしたモノは時間が経つと愛情は薄れて、それを持っていること自体で、返って精神的な負担になってくることもあります。

あんなに可愛いと思っていた雑貨も今では見向きもしなくなっているものはありませんか?

反対に、日々の生活に本当に役に立つものや、長年使えるようなものは僕たちの僕たちの生活を豊かにしてくれますし、持続可能な消費ができるようになります。

もちろん、人によって何がそれにあたるかは違いますが、そうしたものは持っているだけで生活の質が向上します。

ぼくは、モノを選ぶ時には「完全に使い切れる消耗品か、年月を重ねても変わらない価値観を持つモノ」と決めています。

このように部屋を小さくすることで、物質的な豊かさから解放されて、本当に必要なものに注力できるようになりました。

「生活水準」を下げるとはどういうことか

生活をシンプルにして、本当に必要な物だけに焦点を当て始めると、「あれが欲しいな」という物質的な欲望が減少し、非物質的な喜び、つまり体験や経験を価値あるものとして見るように意識が変化していきます。

シンプルな生活は物理的な空間だけでなく、時間的、精神的な余裕ももたらしてくれます。

次の様な論文を見つけました。

物質主義者は物質的な購入による幸福感を重視し、非物質主義者は体験的な購入や創造的な活動を通じた幸福感を重視する傾向があります(Millar & Thomas, 2009)。

ミニマリストへの生活への移行は、物質的な価値観から、体験・創造的な活動自体に喜びを感じる内在的な価値観へのシフトを伴います。

とはいいつつ、つい物質的な欲望に目が言ってしまう人は次に説明する心理学の「ダイアロジカル・セルフ・セオリー」が使えるかもしれません。

日本語の文献は無さそうでしたが、ミニマリストとすごい共通する部分が多かったので共有していきます。

この理論では、「自己」は単一ではなく、多様な「声」やアイデンティティで構成されると考えます。

そして異なる声がお互いに影響し合うことで、人は成長し、異なる視点を理解できるのです。

例えばYouTubeでミニマリストの考えに触れた際、自分はその新しい意見とは違った「声」を持っていることもあるかもしれません。

この際に、その二つの声を自身の中で対話させることで、どこまでが自分として心地よい場所なのかの自己理解を深め、新しいバランスを見出すのです。

これを物質主義に置き換えて考えてみます。

物質主義者がミニマリストに移行するプロセスでは、まず自分の中の異なる声に気づくことから始めます。

物質的所有を重視する声や、シンプルな生活を望む声が自分の中にあることを見つけます。

これらの声を自分の中で対話させることで、どこまでが自分の一番心地よい場所なのかが見つかり、それが行動の変化へと繋がります。

そして自分の消費行動が変わり、また少しずつ、非物質主義に考えを取り入れることができるようになるんです。

いきなり、なりたい自分になろうとするから失敗してしまうので、今の自分とその新しい考えが芽生えたことをちゃんと会話させて自己理解を深めていきましょう。

ダイアロジカル・セルフ・セオリーは、自己の多様な側面に光を当て、内部対話を通じて自己理解を深めることを助けてくれます。

この理論を理解し活用することで、自然で納得のいく生活の変化を促進することができます。

ものが少なくなると自分との会話の時間が増える

部屋のサイズを小さくするという決断がもたらすのは、日常生活で掃除が楽になるだけではありません。

自己実現と内省のための貴重な時間を創出できる」という、思いがけない恩恵ももたらしてくれます。

この変化は、単に生活空間を再編するだけではなく、生活における優先順位と価値観を再評価する機会になりました。

無駄なことに時間を使わなくなり、自分の本当に大切なものへと時間を使うことができるようになりました。

ぼくはこれまで、広い部屋だったのに、作業の机は小さくてモニターも一つしかありませんでした。

今では部屋こそ4畳半ですが、大きい机でモニターも二つおいています。

本当に大切なものはちゃんと優先順位があがり、それに対して生活でも優先ができるようになってきます。

考え方も同じで、これまでの物質的な考えから、物質的な側面が自然と強調されてくるので、そこを考える時間を多く持つことができるようになりました。

このように今回引っ越しを経て、さらに少ないもので生活するようになって新しい発見がありました。

部屋を小さくし、シンプルな生活を実践することで、物質的な豊かさから精神的な満足感へと焦点を移し、本当の生活の質を向上することができます。

変化は、単なる物理的なものではなく、生活の優先順位、価値観、そして自己理解のにおいても大切な意味を持つと思います。

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