やるべきこと、はたくさんあるのについNetflixを見て時間が過ぎてしまった。
将来の目標はあるのに、それをやろうとすると「辛い」と感じてしまう。
望んでいる方向があるのに、何故か努力できないのはどうしてなのでしょうか?
そこで今回はぼくなりに考えた、今やるべきことをするための思考法をお話しします。
エッセンシャル思考・時間は限られていることの罠
人生の時間は限られているから、今あなたが考えているやりたいことの全てはできない。
10個のことをやるのと、1つのことをやるのを比較すると、10倍割ける時間が違うから成長スピードは異なる。
こういう考え方を「エッセンシャル思考」や「限りある時間の使い方」を読んで理解はしています。
ぼく個人的にも「限りある時間の使い方」は2022年の良書だと思うけれど、この言葉を読んでいる人は多いのにその生活が変わった人はどれくらいいるのでしょうか?
やりたいことは明確で、週末はその目標に向かって頑張りたい、と決めている場合でも気づいたらスマホを眺めて終わってしまう、というのがほとんどの人だと思います。
私たちが本当に削らないといけないのは、やりたいことではなく「今できること」なのかもしれません。
本当にやりたいことは、不安で逃げたくなる
本当に価値があると思っていてやりたいことがあるのに、別にやらなくて良いと感じるインスタグラムを見てしまうのは何故でしょうか。
ぼくたちの「やりたい」と思うことは、大抵の場合「現状の対しての焦りや不安」から来るものが多いです。
- 留学に行くまでに英語を勉強しておかなくちゃ
- このままの働き方だと不安だから、副業を始めたい
- そろそろ健康に気を遣ってジョギングを始めたいな
こういった目標を持つのは素敵なことだと思います。
しかしこういった目標をいざ目の前にすると、現状の自分の不安と対峙しないといけません。
そんなことを頭では実際に考えていないかもしれませんが、何気なくスマホを触ってしまったりするのには、そういった現実では無くて、見ているだけで楽になれるアプリがあるからでは無いでしょうか。
ストレスから逃げたい、といった原始時代から変わらない脳の働きが、僕たちを現実では無くスマホを手に取らせているのです。
「スマホ脳」でもこの様に言っています。
人類はこれまでほとんどの期間、狩猟採集生活を送り、さまざまな危険に囲まれていた。そうした生活に合わせて進化した脳は、現代社会に適応できていない。
僕たちには目標に向かわせる以前に、その軽度のストレスであっても逃げ道があると、ついやってしまうんです。
将来のことは軽視しがちなのに、目の前の少しの誘惑には弱い生き物なのです。
こうした時に本当に削るべきは、目標の数、今日着る洋服の選択肢なのでしょうか
ぼくは「今できること」の選択肢だと考えます。
今できること、を手放してみる
僕たちを本当にやりたいことに向かわせるには、簡単に現実逃避できる誘惑を遠ざけることです。
そこは自制心でコントロールするのでは無く、仕組み化をしてできない状態を作ります。
そこで今手にすることができるもの、を見渡してみます。
- インスタグラム
- YouTube
- 漫画
- ゲーム
例えば本当にインスタグラムは必要でしょうか。
これは極端に感じる人もいるかもしれませんが、インスタを10分おきに見たいと考えている人はどれくらいいるでしょう。
本当は1日に1回見れれば良い、またはDMだけ見れれば友達との関係は切れないから良い、かもしれません。
本当は見なくても良いのに、すぐに見れる状態にあるから見てしまうのです。
そうやって、ついやってしまうことを、一つずつ、を遠ざける意識をしてみると、脳が慣れてきて「自然」とやりたいことに手をつけられる様になります。
こうやって聞くと、ストイックに感じるかもしれませんが、誘惑に慣れていて、それを自制できる方がストイックで凄いと思います。
単純に誘惑自体が無く、やりたいことができているので、特にストイックでもありません。
それでは具体的な実践方法を考えてみます。
やるべきことをやるための具体的アプローチ
1.スマホからよく見てしまうアプリを消す
まず一つ目にぼくがやって一番効果のあったもの。
つい触ってしまうアプリを消していきます。
インスタグラムを消すなんて考えられない、という方も多いと思いますが、せめて10分おきに見なくて良いと思ってます。
色々な人のいろんな生活を見るからこそ、見た後に疲れてしまうことは無いでしょうか。
そこでまずは、スマホからアプリを消して、パソコンのブックマークにインスタグラムを登録してみましょう。
1日の終わりにパソコンを開く際に、本当にみたい人のストーリーだけ、DMのチェックだけ行えば良いと思います。
レコメンドで出てくるランダムな投稿を見たい訳では無いと思います。
こうして、ぼくのスマホにはインスタグラムも、YouTubeも入っていません。
ランチの時も、目の前のランチに集中できる様になってからは、1日の心地よい充実感は圧倒的に感じる様になりました。
ぼくは数日おきに思い出したタイミングで、Googleで「インスタグラム」と検索して、友達のDMを無視していないかだけ確認する様にしています。
あえて孤独になる必要はありません、大切な友達との繋がりは続けていくのには良いツールだと思ってます。
ついやってしまうのがゲームや、漫画である方は同様に届きにくい環境を作ってみましょう。
2.朝向かうカフェは前日に決めておく
スマホや、すぐにできる誘惑を見なくなるだけで、圧倒的に自然とやりたいことに着手できる様になります。
しかし土日などで、朝からカフェに行って作業をしたい場合に次の問題が出てきます。
家はベッドとか、読みかけの本であったりの誘惑があるため、なるべく外で作業するようにしています。
しかし、朝ベッドで「どこのカフェで作業しようかな」と考えると、ついぼーっといろんなカフェを調べてしまいます。
その時間が長いほど、そんなはずは無いのに家を出るのが嫌な気持ちが出てくるのです。
これも先ほど説明した、「現実を直視することから逃げられる手段」だからです。
だからこそ朝は水を飲んで、顔を洗って、髪を整えて、歯を磨いて、軽く筋トレをして、家を出る、という、家を出るまでにやるべき一つ前の動作を全て決めてしまうのが良いと思います。
ここにカフェ選びは出てきません、不確実性のあるものは「前日の夜」に終わらせておくのです。
こうやって妨げになるものは、そのタイミングで行わなければ良いのです。
もっと言えば、作業するカフェはいくつかに選択肢を絞っておけば良いと思います。
ついやってしまうことを、本当にやりたかったことなのかを自問する
最初の方は毎日、慣れてきたら週一くらいで、本当にやりたかったことの前にやってしまったことは、本当にやりたかったことなのか、を自問しましょう。
考えてみると、インスタもYouTubeも次の日くらいは見てよかった、と思うかもしれませんが、一週間後、内容を覚えていますでしょうか。
そうやって必要ない、と思ったものはなるべく自分から遠ざける練習をしていきましょう。
ただし、無理してやる必要はありません、アニメが本当に好きなのに、Netflixを解約しなくても良いと思います。
それは「やりたいこと」として認めてあげて良いと思います。
ただし楽にできるものではあるので、スマホからは無くても良いかもしれません。
夜ご飯の準備をしながら、パソコンで2話だけ見る、というルールにするのはどうでしょう。
ぼくも、唯一、夜ご飯の準備のタイミングだけ「進撃の巨人」を見ていますが、面白いですし、元から決めていることなので、見終わった後の罪悪感もありません。
今やるべきことと、自分の時間を取り戻す
こうすることで、無理なくやりたいことに集中できるようになります。
他の誘惑がある中で、やりたいことに集中するのは困難です。
ミニマリストで部屋をシンプルにして、本当に必要なものだけを買い、お金の節約をする生活は現代の社会にハマっていて流行っています。
思考についても同様に、自分の望むものだけのシンプルな状態にしておくことこそが、今の闇雲に情報が流れてくる社会に必要な能力なのではないでしょうか。